全ては死に向かっている

晩秋なのだろう。

朝夜は冷え込むようになってきたし、

一歩外に出れば、私の地元で「雪虫」と呼ばれ冬の訪れを告げるアブラムシの仲間が中空を飛んでいる。


紅葉も終わりに近づき、全てが死に向かう季節である。


各大学の学園祭なんかがある。

その活気とは裏腹に死への想いを募らせる。

これ以上生きていたって、どうしようもない。

そんなこと考えながら、今日は安静にしていようと思うのだ。

劇的な安らぎが欲しいわけではない。

この苦しさが少しでも軽減するきっかけがほしい。

結局は自分が一番かわいいのか?



リルケの『マルテの手記』でも読もうかな。

彼は印象派以上にはなり得ないけれど。


とにかく、生きることが大切だ。